2021/11/25

価値観を広げる道徳授業づくり(1)


 とても素敵な書籍と出会いました。髙宮正貴氏の『価値観を広げる道徳授業づくり 教材の価値分析で発問力を高める」という書籍です。手に取り、サッと見ただけで、「すぐに買って読みたい!」という気持ちにさせられました。

 私がなぜこの書籍に惚れたのか。それは、我々が当たり前に使っている言葉や学習活動に意味や意義を教えてくれているからです。「なぜ、その発問をしたのですか」と、よく研究授業の事後検討会で話題になります。しかし、その検討の多くは深まりません。誰も「なぜ」に答えられないからです。曖昧な理由を聞き、曖昧な納得をして、時間が過ぎていきます。本書は、その「なぜ」に答えてくれる内容になっています。

 「なぜ、自己を見つめるのですか?」「心情追求型の授業は、なぜ批判されたのですか?」「価値観の押しつけとは、何ですか?」など、道徳科授業の特質について考えてみたい方に強くおすすめします。


髙宮正貴『価値観を広げる道徳授業づくり 教材の価値分析で発問力を高める』(北大路書房,2020)



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