道徳科授業のスタイルを4つに分類してみると、下記のように分類できます。今回は「価値議論(思考)スタイル」について考えてみます。
第1回教育課程部会 道徳ワーキンググループ(令和7年11月25日開催)において、道徳科の授業を「考え、議論する道徳への転換」のフェーズから「考え議論する道徳」の実装のフェーズに移行するという内容が話し合われました。
また、『「答えが一つではない道徳的な課題」に向き合う道徳教育』というフレーズもあります。今後ますます、道徳科の授業において、子供たち同士の議論(対話)が求められます。
そのような状況において、本スタイルの授業は道徳的諸価値そのものについて議論するスタイルになります。教材の中に込められた諸価値の本質について、例えば、「◯◯の行動は親切と言えるのでしょうか」や「どちらの自由に賛成ですか」等の発問をすることで、発達段階に応じた道徳的諸価値について考え、議論させます。
ここで大事にしたいことは、道徳科の授業においては、先述した通り、「答えが一つではない道徳的な課題」に向き合うことが求められているということです。考えさせたいことの答えがすでに決まっている場合、それは道徳科の授業が求めている高み(深さ)には到達できないかもしれないということです。このことから、心情理解(共感)スタイルの授業と同様、やはり「深く考えたいと思える発問」が大事になるということであり、「何について考えさせたいのか」「教師自身はその問いを考えたいと思えるか」という視点も大事になるのではないでしょうか。
なお、「答えが一つではない」という定義については、改めて考えていきたいところです。