2026/01/21

道徳教育と人権教育(1)


 畿央大学の島恒生氏は、人権教育の在り方について以下のように述べています。

(引用参考文献より一部抜粋) 

人権教育は、人権の意義やその重要性についての正しい知識を身につけ、日常生活の中で人権上問題のある出来事に際した際に直観的にそれはおかしいと思う感性や、日常生活において人権への配慮がその態度や行動に現れるような人権感覚を養うものである。

 さて、上記について、「人権教育の指導方法等の在り方について〔第三次とりまとめ」では、人権教育で育てる資質や能力を、「知識的側面」「価値的・態度的側面」「技能的側面」という3つの側面で整理しています。そのうち、「価値的・態度的側面」と「技能的側面」を人権感覚としています。

 この「価値的・態度的側面」こそ、道徳教育及び道徳科を中心にして養う資質・能力になります。このことについて、島恒生氏は以下のように述べています。

例えば、私たちは、自分と異なる考え方や存在に対して、排除や否定的な態度を取ってしまうことがある。それに対して、相手は自分にないよさをもっているとして、相手のことを尊重し、互いに理解しようとする考え方、つまり「違いは豊かさ」という考え方は、人権教育の中で重要な価値観となる。こういった価値観を自分との関わりで広げ、深め、豊かにしていくのが道徳教育であり道徳科である。

 このように、道徳教育と人権教育は密接につながっており、道徳科の授業においても、人権教育の観点を意識する必要があるといえるのです。


(引用参考文献)

『小学道徳 生きる力 道徳教育と人権教育』(2023,日本文教出版)


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