道徳科授業における人権教育について、今回は教材の視点から考えていきます。
畿央大学の島恒生氏は人権教育の重点指導教材について以下のように述べています。
さて、上記文中に「人権問題を直接取り上げた教材」とありますが、人権問題とはどのようなものを指すのでしょうか。法務省によると、主な人権課題として18の課題を強調事項としてあげています。この中には道徳科の教科書に取り上げられている課題もあります。
これらの課題の解消に向けた教育に取り組むために、「知識的側面」「価値的・態度的側面」「技能的側面」という3つの側面から資質・能力を養うこと、このことが人権教育の大きな目的であると言えます。
また、人権問題を直接取り上げている教材、直接取り上げていない教材、どちらの授業においても、「道徳的価値について考え、議論できること」が重要であると言えます。
例えば、人権問題を直接扱った教材で授業をする際、「差別や偏見はいけない」「思いやりの心が大切」など、答えが分かっている授業になりがちな傾向があります。だからこそ、道徳的価値について議論できるような発問や手だてが重要になってくるのです。
(引用参考文献)
『小学道徳 生きる力 道徳教育と人権教育』(2023,日本文教出版)
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