「役割演技と動作化の違いは?」という質問をよく受けます。そこで、役割演技(ロールプレイング)の種類を整理してみようと思います。
林泰成(2013)によると、道徳科授業で用いられるロールプレイングにはいくつかのスタイルがあります。それを大きく2つに分けるとすると、「シナリオ通りに演じるスタイル」と「場面設定だけをしておいて、あとは子供たちに自由に演じさせるスタイル」に分けられるということです。
【シナリオ通りの演技】
教材に描かれたように演じてみることで、人物の心の動きや行動の意味を考えさせることをねらいます。資料の内容理解のために行われることが多いです。シナリオ通りという点から整理をすると、「動作化」と呼ばれる学習活動もこの「シナリオ通りの演技」に当てはまりそうです。
【自由に演じさせる演技】
教材の解決のために用いられることが多い演技になります。即興的に演じさせることで、子供たちの心の奥にある「自分」を引き出します。
【モラルスキルトレーニング】
スキルの獲得のために用いられるという側面が強い縁起になります。演技のさせ方は「自由に演じさせる演技」と似ていますが、通常のロールプレイングとはそのねらいが異なると認識したほうがいいかもしれません。
《引用参考文献》
林泰成『モラルスキルトレーニング』(2013,明治図書)
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