日本文教出版社から発行されている「どうとくのひろば」(No.31)の「ロールプレイングで始めるモラルスキルトレーニング〜体験的な学習の効果的な活用〜」(日本大学 渡邉真魚教授)という記事を紹介します。
渡邉氏によると、モラルスキルトレーニングとは「道徳的価値を含むスキルトレーニング」であり、ロールプレイを通して教材場面の問題を再現したり、新たな道徳的場面を設定して解決を図ったりする学習活動」になります。
その特徴は、異なる目的をもたせたロールプレイを2回行うところにあります。1回目は、道徳的状況を再現するためのロールプレイです。2回目は、道徳的状況の解決を図るためのロールプレイになるということです。
【再現のロールプレイング】
教材場面を再現させます。即興性を大切にするため、教材場面を自由に演じさせ、気づいたことをもとに話し合わせます。
【解決のロールプレイング】
教材場面の解決(教材のその後など)や、教材から離れて新たな道徳的場面を解決するロールプレイングを行い、一般化を図ります。問題を解決する過程を通して、実際に身に付けるべきスキルを考えさせます。
《引用参考文献》
「どうとくのひろば No.31」(日本文教出版,2022)
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