実際に「モラルスキルトレーニング」を道徳科授業に取り入れるとすると、どのような展開が考えられるでしょうか。ここでは、「縣方式」と呼ばれているモラルスキルトレーニングの展開を紹介します。
【モラルスキルトレーニングの流れ(縣邦彦氏考案)】
(林泰成『モラルスキルトレーニング』をもとに、筆者作成)
なお、「シェアリング」に関して、林泰成氏が著書の中で、『たとえば、演じている子どもは、「悲しい」という感想を述べていないのに、見ていた子どもが「悲しそうであった」と言うようなことがあります。(中略)その言葉によって、演者が「そういえば、悲しい気持ちだったように思う」と、心の奥底の自分の気持ちに気づくようなこともあります。』と述べているように、演技を通して対話を促し、その対話から「気づいていない自己」に気づかせることを、道徳科授業では追い求めたいところです。
《引用参考文献》
林泰成『モラルスキルトレーニング』(2013,明治図書)
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