2022/04/20

内観法


 構成的グループエンカウンターのエクササイズの一つとして「内観法」があります。吉本伊信(1916-1988)が、身調べという浄土真宗の一派に伝わる精神修養法をもとに考案した、自己の内面を観察する方法です。

 「内観法」では、例えば、身近な人に対する自分の行動を、具体的なエピソードを思い出しつつ、三つの観点「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」から見直していきます

 さて、道徳科授業では「自己をふり返り、生き方を考える」ことを重視します。どのようにふり返るのか、どのように生き方を考えるのか、そのための発問や展開を考える際に「内観法」というエクササイズがヒントになるのではないでしょうか。


《参考引用文献》

貝塚茂樹『道徳教育を学ぶための重要項目100』(2016,教育出版)

國分康孝・國分久子編『構成的グループエンカウンター辞典』(2004,図書文化)

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