「つながり」を育み 授業を愉しむ
【つぶやき】
本日は書籍紹介のコーナーです。 園田雅治氏の『「つながり」を育み授業を愉しむ』(解放者出版)を紹介します。
この本で着目したのは、「つぶやき」についての記述です。園田氏は、この書籍の中で「つぶやきの大切さ」について以下のように述べています。
(以下、書籍より)
生徒のつぶやきは生活に即したつぶやきであり、教材と生徒の距離を縮める役割がある。そのつぶやきを拾い、両者のつなぎ役を担うのが教師の仕事なのだ。
「つぶやき」は教師が意図する学校知と、学習者が経験的に知っている生活知、その両者の接点で瞬時に生じる花火だ。これは新たな学びの貴重な入り口である。無論、生活上のつぶやきを発することができる開かれた空気づくりも教師の重要な仕事である。
(以上)
つぶやきについて、これほど見事に表現できるものなのかと感心させられました。つぶやきを「学びの火花」と捉える。授業者にとって大切な視点であると考えます。
【教師の在り方】
また、園田氏は教師の「授業に対する意識」についても述べています。
(以下、書籍より)
今、多くの教師達は教材研究、そして細部にわたる授業の進め方について日夜奮闘している。しかし、子どもとの応答が思い通りにいかず、悩む教師も多い。そんなとき、「この子たちは聴く力が全く育っていない」などと、子どもの所為にしていないだろうか。そうではなく、こちらの「聴かせる力」を問い、これを磨き続けたいものである。
(以上)
まさに、「その通り!」と声を出してしまいます。子ども達が主体的に学ぶことができるよう、「聴かせる力」を日々磨いていきたいものです。
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