2022/10/23

ホットシーティング(2)


 弘前大学の宮﨑充治によると、ドラマ教育(役割演技等の体験的手法)のポイントは3つあるようです。

1

「考えてから表現する」のではなく、「表現してから考える」という「即興性」

2

身体を使う、口に出すなど、思いや考えを自分の身体を通す「身体性」

3

即興的で、身体を伴った活動だから、つい「自分」を演じるしかなく、そこから生まれる、役と自分との矛盾や、自分の中での葛藤といった様々な「ジレンマ」

 そして、「即興性」「身体性」「ジレンマ」という3つのポイントに加え、「ホットシーティング」の場合は、「質問力を鍛えること」がポイントになるということです。

 どうしても、ホット・シートに座る「役者」に目が行きがちですが、「役者」の思考を引き出すのはフロアの質問であり、役者(演者)とフロア(観客)との「対話」がホット・シートを取り入れるよさになるからです。


《引用参考文献》

『道徳教育 2022年10月号』(2022,明治図書出版) 

渡部淳、獲得型教育研究会編『学びを変えるドラマの手法』(2010,旬報社)


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