現行の学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」が求められています。また、道徳科授業においても、「対話」が重視されています。河野(2011)は、議論(対話)による教育について、以下のように述べています。
(以下、引用参考文献より抜粋)
道徳的な社会においては、人びとが社会のなかで自分自身のあり方や価値について考え、それを他者へ訴える言葉を持つ必要がある。そのなかで、自分にとって何が重要であり、何が重要でないかという価値観を形成する必要が生じてくるのだし、それも、他者と議論することを通してそれを組み立てていかざるをえないのである。
したがって、道徳教育ではまず、自分にとっての価値やニーズを表現し、それについて人びとと討議すること、また、他者の価値やニーズの表現を理解し、必要であれば、その観点から自己の行動や組織のあり方を変容させる仕方を学ぶ必要がある。この過程は議論によって進められる。よって、議論は、道徳の核心をなす過程であり、議論による教育は、道徳教育の核心をなす要素である。
(以上)
上記の記述から、道徳科授業における対話の必要性を感じることができます。
《参考引用文献》
河野哲也『道徳を問い直す リベラリズムと教育のゆくえ』(2011,ちくま書房)
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