教科調査官の飯塚秀彦氏は、道徳科授業における「問い返し」について、以下のように述べています。
(以下、引用参考文献より抜粋)
道徳科の授業における「問い返し」の重要性が指摘されますが、多くの場合「問い返し」は教師が行うものです。しかし、新たな「疑問」や「問い」が生まれる授業においては、生徒同士による「問い返し」もあり得るのではないでしょうか。生徒同士が「問い返し」ができるような授業は一朝一夕にはできるものではありませんが、このような授業も是非めざしていただきたいものです。
(以上)
生徒同士による「問い返し」が生まれるには、どのような要素が必要になるでしょうか。まず、子供たちが本気で「考えたい」「伝えたい」と思える教材や、発問(展開)が必須でしょう。また、挙手指名制ではなく、つぶやきを大事にする授業を目指すこと、川流れ式で整った(余裕のない)板書ではなく、シンキングツールなどを使った自由度の高い板書も必要になるのではないでしょうか。何より、子供たちに「疑問」や「問い」をもたせるための、教師の日頃からの言葉がけも大事です。
《引用参考文献》
『令和4年度第17回兵庫県中学校道徳教育研究大会 報告資料』
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