2022/06/08

結果と動機

 道徳科授業では、行動の「結果」ではなく、その動機(思い)に着目させることが重視されます。

(以下、抜粋)

一般に、行為という現象を見て、それが良い悪いと考えがちである。しかし、よく考えてみると、それは、ほとんどの場合、一連の行為の結果であることが多い。結果に対しては当然、動機がある。行為がいかに良さそうに見えても、そのときの動機が悪ければ、その一連の行為は道徳的であるとはいえない。また、いかに動機が良くても結果が悪ければ、その一連の行為は道徳的には必ずしも歓迎されないことが多い。ただし、道徳の視点から一連の行為を見るときには、結果よりも動機を重視しようとするのは当然のことである。

(以上)

 しかし、例えば小学校低学年では行為の動機に着目させることは難しいものです。そのようなときは、上記とは別に「結果に着目」させることで、その結果を生み出した動機(思い)のよさを理解させることが大事になります。低学年のポイントは「結果に着目」なのです。


《参考引用文献》

瀬戸真『新道徳教育実践講座1 自己をみつめる 道徳の時間における価値の主体的自覚』(1986,教育開発研究所)

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