資料作家の立石喜男は、『道徳教育2022年7月号』(明治図書)の記事で以下のように述べています。
(以下、一部抜粋)
「かぼちゃのつる」を例に考える。教師は、はなから「かぼちゃは我儘」と決めつけるきらいがある。だから周りから「かぼちゃはズルい」「勝手気儘」の声で埋め尽くされよう。だが、教師がそれに賛同しなかったらどうだろう。例えば、「かぼちゃって、そんなに悪いの?」と返してみる。(中略)従来の展開では「かぼちゃのつる」を制裁受託の定番資料に格下げていた。それでは教師の負け。生きているからこそかぼちゃもトラブルを抱え、精一杯生きようとする本来の姿を多くの子に掴ませたい。
(以上)
上記は、教師による教材分析の大きなヒントになると感じています。我々はどうも教材を一面的な見方で分析し、その一面的な理解を正しいものとして子供たちに考えさせようとしているように感じられます。教材の中の人物たちも精一杯生きようとしている大切な存在であるという認識をもってみると、分析の視点が広がるのではないでしょうか。
《引用参考文献》
『道徳教育 2022年7月号』(2022,明治図書)
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