小学校3年生教材「学級しょうかい」(日文)の教材分析をしていきます。
「すばらしい学級」という放送委員会の番組で、自分たちの学級を紹介するにあたっての一文です。なんとも微笑ましく感じます。
しかし、文中の挿絵を見てみると、「あれ?」と感じます(挿絵は教科書でご覧ください)。長縄跳びの練習で失敗をしている様子が描かれていますが、みんながバラバラの方を見ていて、あまり仲のよさは伝わってきません。文章からのメッセージと挿絵からのメッセージが異なっているように感じられます。
この挿絵の描き方が意図的なものであるのなら、挿絵を提示しながら「本当に仲がよいのかな?」と尋ねてあげると、「なんだか違う気がする」「みんながバラバラだよ」という声が聞こえてくるのではないでしょうか。そして、この子供たちの声から、本時の学習テーマをみんなで考えることもできそうです。
授業後半で「学級しょうかい」のビデオを真剣に見ている様子の挿絵もあります。この2枚の挿絵を対比させて、「何が変わったのかな?」尋ねることもできます。教材の挿絵の使い方を工夫することも、道徳科の授業づくりでは考えていきたいものです。
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