道徳科授業では、次の二つの発問がよく見られます。
本日は、この二つの発問の違いを考えてみましょう。
(1)の場合は、中心人物が自らの行為をふり返り、「〜をしてよかった」という思考が生まれます。これは、道徳的行為を「判断したよさ」を感じているのであり、主に道徳的判断力を養う授業での発問として用いられるのではないかと考えます。
(2)の場合は、「〜になってうれしい(悲しい)」のように、中心人物が感じた思い(心情)に共感する発問になります。こちらは、主に道徳的心情を養う授業での発問として用いられるのではないかと考えます。
また、例えば(2)の発問の際に、「どんな気持ちだったか」と「どんな気持ちになったか」とでも、子供たちの思考は異なってきます。後者の尋ね方のほうが「変容」をより意識することになります。
道徳科で発問を考える際は、ねらいや意図に即して言葉の一つ一つを意識して考えることが大事なのです。
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