2023/06/10

小学校3年生教材「学級しょうかい」(3)


 小学校3年生教材「学級しょうかい」の教材分析3回目です。

・そばで先生もおうえんしてくださっていますが、すぐに引っかかってしまいます。

・6年生の放送委員会のお兄さんやお姉さんが来て、写してくれました。

と文中にあります。この2文(先生や6年生についての記述)がなくても、このお話の流れには大きな影響はなさそうです。しかし、この2文があえて描かれているということは、何か明確な意図があると考えるべきでしょう。

 学習指導要領解説に以下のような記載があります。
(以下、抜粋)

 また、日々世話になっている教師や学校の人々との関わりにも目を向け、学校全体を視野にいれて、よりよい学校生活をつくることに関心を深められるようにしていくことも大切である。

 指導に当たっては、教師をはじめ学級や学校で自分を支え励ましてくれる様々な人々との関わりにおいて感謝と敬愛の念を深め(後略)

(以上)

「学級や学校で自分を支え励ましてくれる様々な人々」として、この教材では先生や6年生が登場していると考えることができそうです。

 日文3年生の教科書で内容項目C「よりよい学校生活、集団生活の充実」の教材を探してみると、本教材「学級しょうかい」のみです。そうだとすると、本教材で「楽しい学級をみんなで協力し合ってつくっていくこと」と、「日々世話になっている教師や学校の人々との関わりに目を向けること」という2つの学習内容の両方を授業者は意識する必要があるといえます。

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