2023/06/06

現代的な課題(1)


 道徳科で扱う道徳的諸価値は、現代社会の様々な課題に直接関わっています。発達の段階に応じて現代的な課題を身近な問題と結び付けて、自分との関わりで考えるようにすることが道徳科授業で求められています。

 さて、学習指導要領解説では、「現代的な課題を扱う場合には、問題解決的な学習を行ったり話合いを深めたりするなどの指導方法を工夫し、課題を自分との関係で捉え、その解決に向けて考え続けようとする意欲や態度を育てることが大切」と記載されています。

 例えば「食育」につながる教材で授業をする際、教材の内容や人物の心情を子供たちに考えさせるとともに、「食育」に関するどのような問題を考えさせたのかを授業者が明確にもつことが大事になります。その問題が本当に子供たちにとって解決したい(考えたい)問題になるかどうかが、授業をつくる際のポイントになるでしょう。

 なお、ここでいう「現代的な課題を身近な問題に結び付けて」という点については、教科書教材そのものが「身近な問題」に置き換えられていると認識してもよいでしょう。

0 件のコメント: