2022/03/19

うばわれた自由(5)



 教材「うばわれた自由」の発問を整理します。ここでは、永田繁雄(2019)の「発問の立ち位置」をもとに整理してみます。

【分析的発問】

・誰の自由が奪われたのか。どうして奪われたのか。

・ガリューとジェラールの、それぞれの自由とは。

・ガリューは正しいことをしたのになぜ牢屋に入れられたのか。「正しい」とは。

・ガリューの自由は、本当の自由と呼んでよいか。

【共感的発問】

・ガリューに咎められたジェラールは、どんな気持ちになったか。

・ガリューが牢屋の中で気づいたことは。

・ジェラールは牢屋でガリューと再会した。その時に気づいたことは。

【批判的発問】

・ジェラールの考える自由をどう思うか。

・ジェラールを牢屋に入れた人たちの考える自由は、どのようなものか。

【投影的発問】

・ジェラールの考える自由に納得できるところはあるか。

・自分だったら、ガリューのようにジェラールの身勝手を止められるか。

・自分がジェラールだったら、咎められてどんな気持ちになるか。


 ここまでの教材分析を通して、様々な発問が頭に浮かんできます。どの発問が「正解」ということはなく、授業のねらいや児童の実態に合わせて、様々な発問を組み合わせることで「深い学び」につながる道徳科授業が生まれるといえるでしょう。

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