教材「うばわれた自由」の発問を整理します。ここでは、永田繁雄(2019)の「発問の立ち位置」をもとに整理してみます。
【分析的発問】
・誰の自由が奪われたのか。どうして奪われたのか。
・ガリューとジェラールの、それぞれの自由とは。
・ガリューは正しいことをしたのになぜ牢屋に入れられたのか。「正しい」とは。
・ガリューの自由は、本当の自由と呼んでよいか。
【共感的発問】
・ガリューに咎められたジェラールは、どんな気持ちになったか。
・ガリューが牢屋の中で気づいたことは。
・ジェラールは牢屋でガリューと再会した。その時に気づいたことは。
【批判的発問】
・ジェラールの考える自由をどう思うか。
・ジェラールを牢屋に入れた人たちの考える自由は、どのようなものか。
【投影的発問】
・ジェラールの考える自由に納得できるところはあるか。
・自分だったら、ガリューのようにジェラールの身勝手を止められるか。
・自分がジェラールだったら、咎められてどんな気持ちになるか。
ここまでの教材分析を通して、様々な発問が頭に浮かんできます。どの発問が「正解」ということはなく、授業のねらいや児童の実態に合わせて、様々な発問を組み合わせることで「深い学び」につながる道徳科授業が生まれるといえるでしょう。
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