2022/09/14

社会構成主義と道徳(6)「対立への対処」


 道徳科授業で話し合いが活性化してくると、どうしても「意見の対立」が生まれます。この「意見の対立」について、社会構成主義の立場では、最終的に誰が正しくて、誰が間違っているかということは問いません。ケネス・ガーゲンは、対立の解決を目指すのであれば、「これらの相反する意味の領域同士を接近させるには、どうしたらよいか」が重要な問いになると述べています。道徳科授業でも近年注目されている「納得解」につながる考え方であるといえるでしょう。


《引用参考文献》

ケネス・J・ガーゲン、メアリー・ガーゲン著『現実はいつも対話から生まれる 社会構成主義入門』(2018,ディスカバリー・トゥエンティワン)

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