髙宮氏は、著書の中で道徳科授業における「問い返し」について詳しく述べています。「問い返し」のポイントとして、まずは「明確化」を挙げています。児童生徒の発言の中で、「うれしい」「悲しい」など曖昧な言葉が出てくることがあります。その発言を明確にさせることで、より深い心情理解をねらいます。
しかし、多面的・多角的に考えさせるためには、たんに「明確化」するだけでは問い返しとしては不十分であると、髙宮氏は述べています。そこで大切になるのは、以下のような「重層的な発問」です。
児童生徒の発言を予想することで、授業に深まりをもたせることができます。その際、予想される発言を上記のリストに沿って分類し、効果的な問い返し発問を考えてみるのはどうでしょうか。
《参考引用文献》
髙宮正貴『価値観を広げる道徳授業づくり 教材の価値分析で発問力を高める』(北大路書房,2020)
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