役割演技では、「ウォーミングアップ」が大切になります。大きく分けると、
(1)「役割演技による学習を知る」
(2)「その時間の演者をつくる」
という、二種類のウォーミングアップに分けられます。
前者は授業の事前に行います。役割演技の意義を伝えたり、生活の中の場面で「演じること」を体験させたりします。
後者は、授業の中の発問を通して演者になる児童を見つけ、準備させることになります。前記事でも紹介したように、子供たちが登場人物の誰の視点で思考しているのか、どれぐらい人物になりきっているのかを、授業者が観察する必要があります。そのうえで、「あなたは(人物)になって考えているのですね」と声をかけるなどして、自らの視点に気づかせていきます。こうすることで、授業の中で演者を決めていくのです。
さて、役割演技の授業者としては、その授業のねらいを明確にすることも求められます。
何のために役割演技を取り入れるのか。役割演技によってどのような理解や実感、思考(自己を見つめる)をねらいたいのか。これらのことを授業者はきちんと整理することが大事になります。
《引用参考文献》
早川裕隆『実感的に理解を深める!体験的な学習「役割演技」でつくる道徳授業』(2017,明治図書)
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