2022/07/04

近くにいた友〜インターネットによる人権侵害〜


 教材「近くにいた友」(日本文教出版)では、中心人物であるオサムが野球でミスをしている写真がSNSに投稿されるという問題場面があります。本時の学習内容は「友情、信頼」について考えることです。それでは、この「SNSへの投稿」という問題をどのように扱えばよいのでしょうか。

 学習指導要領解説では、情報モラルの指導について以下(図1)のように記載されています。


              (図1)情報モラルに関する指導について


 このように、道徳科授業では情報モラルに関しての指導も求められています。教材「近くにいた友」は、インターネット(SNS)に起因するオサムと信也の心のすれ違いが描かれているので、「SNSの投稿」についても授業の中で扱うべき内容になります。人権課題「インターネットによる人権侵害」についても道徳科授業の中で学ぶということです。 

 実際の授業では、オサムの悲しさや怒りに共感させることを通して、SNSに他人の写真を勝手に投稿することの是非についても考えさせることが大事になります。また、誰かの投稿をきっかけにオサムと信也の友情が崩れてしまうところだったことにも着目させることで、日常生活でのSNSが生徒自身の人間関係を崩すことにつながることも想像させたいところです。


           (図2)「近くにいた友」でのSNSの投稿の扱い方について 

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