特別支援学校小学部・中学部の道徳科の目標、内容及び指導計画の作成と内容の取扱いについては、小学校、中学校それぞれの学習指導要領と原則として同一であるということを前述しました。また、そのうえで、①明るい生活態度と健全な人生観、②各教科等との関連を密にした経験の拡充、③指導の重点化、内容の具体化、体験的な活動の取り入れ(知的障害である児童又は生徒に対する教育を行う特別支援学校)の3つが独自の項目として示されていることも述べました。
さて、特別支援学校においては、児童生徒の状況等に応じて柔軟な学習活動を行う必要があります。道徳教育についても、学級活動や学校行事などの特別活動をベースにした実践や、自立活動としての実践などで、道徳科の内容項目を明確に位置づけ、道徳性を育むための具体的な手立てを工夫することが求められています。
《引用参考文献》
永田繁雄 監修 齋藤大地・水内豊和 編著『新時代を生きる力を育む 知的・発達障害のある子の道徳教育実践』(2021,ジアース教育新社)
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