中央審議会が2021年1月26日に公表した答申の中で、個別最適な学びと協働的な学びの実現の必要性について述べられています。昨日の記事では、「個に応じた指導(学習者視点では「個別最適な学び」)」の重要な要素である「指導の個別化」を紹介しました。本日は、「学習の個性化」について紹介します。
(以下、答申より抜粋)
(前記事の続き)基礎的・基本的な知識・技能や、言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力等を土台として、幼児期からの様々な場を通じての体験活動から得た子供の興味・関心・キャリア形成の方向性等に応じ、探求において課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現を行う等、教師が子供一人一人に応じた学習活動や学習課題に取り組む機会を提供することで、子供自身が学習が最適となるよう調整する「学習の個性化」も必要である。 以上の「指導の個別化」と「学習の個性化」を教師視点から整理した概念が「個に応じた指導」であり、この「個に応じた指導」を学習者視点から整理した概念が「個別最適な学び」である。 |
道徳科において、「一人一人に応じた学習活動」や「一人一人に応じた学習課題」の提供は、どのようにすれば可能となるのでしょうか。これからしっかりと考えていきたいと思っています。
《引用参考文献》
奈須正裕『個別最適な学びと協働的な学び』(2021,東洋館出版社)
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