中央審議会が2021年1月26日に公表した「『令和の日本型教育』の構築を目指して〜全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現〜(答申)」の中で、個に応じた指導について以下のように述べています。
(以下、答申より抜粋)
(以上)
「指導の個別化」に関する記載になります。この答申を道徳科の眼鏡で読もうとすると、複数の疑問が頭に思い浮かんできます。
(1)道徳科における「自ら学習を調整しながら粘り強く学習に取り組む態度」とは?
(2)道徳科における「教師の支援の必要な子供」とは?
(3)道徳科における「学習進度、学習到達度」とは?
(4)道徳科における「指導方法の柔軟な提供・設定」とは?
(5)道徳科における「教材の柔軟な提供・設定」とは?補助教材を複数用意して、選択できる環境を整えるのか。
道徳科は「特別の教科」です。しかし、「特別」だからといって上記のような疑問を意識しなければ、道徳科は子供たちにとって魅力のない教科となってしまう恐れがあります。また、これらの疑問を考えることこそ、道徳科の授業改善につながるものだと考えます。
《引用参考文献》
奈須正裕『個別最適な学びと協働的な学び』(2021,東洋館出版社)
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