中学校1年生教材「いつわりのバイオリン」(内容項目D「よりよく生きる喜び」)について考えてみます。
本教材の模擬授業をした際、ロビンとフランクのどちらにも人間的な弱さがあり、その弱さに目を向けさせる必要があるという意見がありました。それでも、両者共に新たな一歩を踏み出す姿が描かれています。人間は、様々な困難や葛藤に出会いながらも、それらを乗り越え、よりよく生きようとする存在なのです。
そこで、
という発問が提案されました。
さて、学習指導要領解説には、以下のことが書かれています。
(以下、一部抜粋)
決して人間に絶望することなく、誰に対しても人間としてのよさを見いだしていこうとする態度が次第に育ってくる。
指導に当たっては、まず、自分だけが弱いのではないということに気付かせることが大切である。弱さや醜さだけを強調したり、弱い自分と気高さの対比に終わったりすることなく、自分を奮い立たせることで目指す生き方や誇りある生き方に近づけるということに目を目を向けさせるようにする必要がある。
(以上)
ここで着目したい文言は、「自分を奮い立たせることで目指す生き方や誇りある生き方に近づけることに目を向けさせる」という部分ではないでしょうか。授業後半では、ロビンの目指す生き方、フランクの誇りある生き方について考えさせることを通して、生徒自身の「生き方」を考えさせることが大事になるでしょう。
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