昨日、オンラインで道徳科授業について話をする機会を頂きました。その際、「どのような道徳科授業を目指すのか」ということを冒頭に尋ねました。
道徳科授業の目的は「道徳性を養う」ことになります。それは「自分(人間)の生き方についての考えを深める」ということと同意であると現状では認識をしています。なぜなら、生き方を考えるには、なりたい自分や目指したい社会をイメージすることや、それらを目指すための行動や考え方、判断基準を意識する必要があるからです。また、「自分の生き方を考える」には、自らの経験や考え方を否定するという過程を通る必要もあります。
道徳科授業のもつ可能性は限りなく広いものです。扱う内容項目によっても授業スタイルが異なって当然だと思っています。それでも、道徳科授業の学びの過程は、やはり「自分を考える」ことであり、目指すべきは「生き方の探求」になります。その手段として、価値理解や人間理解、他者理解を姿見として、自らをふり返るということが求められているのです。
そうであれば、道徳科授業そのものが「個別最適な学び」になっているといえるのではないでしょうか。同じ教材で一斉学習を基本とする道徳科授業ではありますが、その本質は「個別最適」となっているのです。
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