2023/12/03

道徳科授業の発問研究(5)〜考えざる得ない状況からの脱却〜


 「ゆさぶり発問」をされると、子供たちは考えざる得ない状態になる。山田勉(1987)は、「考える」ということについて、「考えるということは、何らかの条件のなかで、考えざるを得ない状況に追い込まれて、その状況から脱出して、安定した状態を回復するために行われるのである。」と述べている。

 「考える」とは「考えざるを得ない状況から脱出して安定した状態を回復する行為」ということであり、その行為を促すためには、「類比」や「否定」のような「ゆさぶり発問」が必要になるということである。


《参考引用文献》

吉本均監修「社会科のゆさぶり発問」(1980,明治図書出版)

山田勉著「教える授業から育てる授業へ」(黎明書房,1987)

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