道徳科の授業では、登場人物の気持ちになって考えさせることが多いです。登場人物になりきることで、普段の自分なら言えないようなことも、登場人物の姿を借りて発言できるようになります。
さて、登場人物になりきるという道徳科ならではの手法について、もう一つ大きな意義があります。道徳性の発達という視点から見たときに、相手の立場(登場人物)になりきって物事を考えたりする能力を役割取得能力と見ることができます。そして、その役割取得能力を育成することが、身につけることが道徳性の発達に寄与するとされています。「なりきって考える」という活動そのものが、役割取得能力の育成につながり、しいては子供たちの道徳性の発達につながるということです。
このように考えると、「なりきって考える」という学習活動そのものがとても意味のあるものだと言えるでしょう。
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