小学校6年生教材「ブランコ乗りとピエロ」の主題を、「考え方や意見の違う人を遠ざけることをどう思うか」と設定すると、どのような授業展開が考えられるでしょうか。
はじめに、範読を聞いたあとに感想をペアで共有させます。アウトプットさせることで、あらすじを自分たちで確認させるとともに、本授業で話し合ってみたい問いも意識させ、自分ごととして授業に臨めるようにします。
次に、ピエロの怒りに共感させたうえで、ピエロとサムの考え方の類似点と相違点を理解させます。その際、板書を対比的に書くことで、どちらもサーカスの成功を願っているが、考え方が違っていることを視覚的に気づかせます。
その上で、サムに対するピエロの態度をもとに、考え方や意見が違う人を遠ざけることをどう思うかという本授業の大きな問いを共有します。
そして、ピエロがサムを受け入れられた理由や、逆に半年間も受け入れられなかった理由を考えさせることで、広く受け入れる心についての考えを深めさせます。
最後に、ワークシートを用いて、考え方や意見が違う人を遠ざけることに対しての自分の思いを考えさせることで道徳的諸価値の一般化を図り、自分の生き方を見つめさせます。
今回の授業展開では「考え方や意見が違う人を遠ざけることをどう思うか」ということに焦点を当ててました。道徳科授業で大事なことは、本授業で何について考えさせたいのかを明確にするということです。
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