引き続き、小学校2年生の教材「本がかりさん がんばっているね」(日本文教出版)の授業づくりについて考えます。
低学年と中学年の学習内容について、学習指導要領解説を読むと下記のように捉えることができます。
C「勤労、公共の精神」の低学年での学習内容は、みんなの役に立つことの「うれしさ」や「やりがい」、そして「自分の成長」となります。
本教材でも、授業後半で中心人物の二人に対して、学級のみんなから「きれいにしてくれているから、返すときも、ちゃんと並べようと思うようになったよ」「がんばっているね」という声が届けられます。このときの二人のうれしさを、心情メーターなどの手立てを用いるなどして想像・共感させることが大事になるでしょう。そして、そのためには、教材前半の「二人は、毎日一生懸命整理をしました」の場面での心情理解も重要な布石になるといえます。
また、「自分の成長を感じられる」ということも授業づくりの大事なポイントです。この場合の「自分」とは、教材の中の「「本係の二人」と捉えてよいでしょう。学級のみんなから褒められ、感謝された二人。顔を見合わせ、にっこりと微笑んだ二人。そんな二人が気づいたことはどのようなことなのかを問うことで、「みんなのために働くと、みんなも自分も嬉しくなる」「もっとみんなのために働きたい」というような、二人の成長(気づき)を引き出すことができるのではないでしょうか。
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