心理学者の近藤卓は、基本的自尊感情を高めるためには「共有体験」が大事になると述べています。「共有体験」とは「感情と体験の共有」を指し、4つの構成因子からなるとしています。
基本的自尊感情は、上記の因子からなる「共有体験」の繰り返しによって、和紙を重ねていくように少しずつ育まれていくものだと近藤は述べています。道徳科授業においても、対話を通して意見が一致(不一致)する体験や、友だちとの交流で目が合うといった体験を重ねることで、子ども達の基本的自尊感情を高めることができるのではないでしょうか。
《参考引用文献》
近藤卓『基本的自尊感情を育てるいのちの教育』(2014,金子書房)
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