道徳科の「見方・考え方」について考えます。
元教科調査官の浅見哲也氏によると、道徳科は他の教科・領域よりも先に、現在の学習指導要領の趣旨を先取りして全面実施された経緯があるため、総則には道徳科の「見方・考え方」は示されていないとのことです。
道徳科の「見方・考え方」は、唯一、平成28年の中央教育審議会答申で次のように示されています。
これは、道徳科の目標そのものであり、道徳科では、このような学習過程を基にして授業に取り組むことが大事になるということです。
また、内容項目に含まれる道徳的価値を理解し、子供たちが自己の生き方についての考えを深めていけるようにするためには、ただ「多面的・多角的に考える」「自分との関わりで考える」ということではなく、「どのような見方ができるようにするか」や、「どのようなことを自分自身との関わりの中で深めていくか」ということを明確にしておく必要があるともいえます。
《参考引用文献》
『道徳教育 2024.2月号 P70-72』(明示図書出版)
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