2023/09/21

いじりといじめ(6)


 先日、「いじり」は『遊びのフレーム』であると述べました。個々の言動に着目させるだけではなく、そのフレーム(集団)に目を向けさせることが大事になるということです。このことは、内容項目C「公正、公平、社会正義」の内容にも合致しています。

 さて、本教材の展開後段で学級という集団に目を向けさせるための手段として、教材の中の学級の一員になりきって「模擬学活」をするという学習活動はいかがでしょうか。モラルスキルトレーニングの手法を取り入れ、一回目は「再現のロールプレイング」として、ゆうきが思い悩んでいる場面を再現させます。2回目は「解決のロールプレイング」として、実際に教材の中の学級の問題を解決するための話合いをさせ、実際に身に付けるべきスキルについて考えさせます。

 「いじり」か「いじめ」かについて議論を進めても、子供たちの理解が深まらないと想定される場合、上記のようなモラルスキルトレーニングとしての「模擬学活」という学習活動もおもしろいのではないでしょうか。

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