役割演技についての学習指導要領解説の記述を読んでみます。
この記述をもとに、上越教育大学大学院の早川裕隆は、道徳科授業における「役割演技」を以下のように解説しています。
(以下、一部抜粋)
道徳授業における役割演技は、単に教科書にある台詞をそのまま表現(再現)することでも、「何と言ったらいいか」「どうしたらいいか」といった、予め想定した特定の台詞や行為を教え、単なるデモンストレーションとして練習(体験)をしたりすることが目的ではありません。内面的資質としての道徳性を養うという道徳科の特性に鑑み、「なぜ、そのような役割が(即興的に)演じられたのか」、役割演技で自発的に演じられた内容を基にしながら、演じられた役割の意味などについて解釈しながら話し合い、意義などを明確化することを通して、道徳的価値についての理解と、生き方についての考えを深めること、役割演技はそれらを融合させながら実現することを目的とする指導方法=手段であることを理解しましょう。
(以上)
役割演技で大事なことは「即興的な演技に込められた意味を解釈しながら話し合うこと」であり、その話合いを大事にすることが、道徳科授業のねらいである「道徳的価値の理解を深める」ことにつながるのです。
《引用参考文献》
『道徳教育 2022年12月号』(明治図書,2022)
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