20260710(金)
「答えが一つではない道徳的な課題」に向き合う道徳教育が求められています。このような道徳教育・道徳科授業を成立させるために、教師の側には、それを可能とする発問が必要となるでしょう。では、子供たちの側には、どのようなものが必要になるのでしょうか。
このことについて、光村図書のホームページに掲載されている「ミツムラ web magazine」(2025年4月4日 更新)で、 立命館大学大学院教授の荒木寿友氏は以下のように述べています。
(以下、一部抜粋)
(以上)
「ネガティブ・ケイパビリティ(Negative Capability)」とは、19世紀のイギリスの詩人ジョン・キーツが提唱した概念で、すぐに答えが出ない事態や不確実な状況に直面した際、性急に解決や結論を急ぐことなく、その迷いや未知の状態に粘り強くとどまり続ける能力を指します。
道徳科の授業で、教師が「道筋が一つ」「わかりやすい」という授業を求めてしまうと、子供たちの「ネガティブ・ケイパビリティ」が育つことはないでしょう。少し難しい問いが出された途端、考えることを諦める子供たちになってしまうのではないでしょうか。
私たちは、道徳科授業を通して、この「ネガティブ・ケイパビリティ」を育てていく必要があります。学年の発達段階に応じ、「今日の道徳も難しかった。でもおもしろかった」という感想を抱くことができる授業を、教師として目指していきたいものです。