2024/10/18

令和の道徳科授業

令和の道徳科授業


 令和6年7月10日に「今後の教育課程、学習指導及び学習評価等 の在り方に関する有識者検討会」が出した「令和4年度 小学校学習指導要領実施状況調査の結果について(道徳科)ー質問調査版ー 速報版」に、道徳科授業の改善の方向性が2点記されています。

【成果と課題を踏まえた改善の方向性】

「内面的資質としての道徳性を養っていく時間」という道徳科の特質や目標を踏まえ、より一層「考え、議論する道徳」の質的充実、「主体的・対話的で深い学び」の視点からの授業改善を図っていく必要がある。


道徳科の指導の積み重ねと、児童の自己肯定感や多様な考えを理解しようとする態度、いじめの未然防止に関する認識等については関係が深いと考えられていることから、引き続き、道徳科を要とした道徳教育について、内容項目の相互の関連性や、学年段階ごとの発展性を考慮して指導を行っていくことが重要である。

 

 この記述を見る限り、次期学習指導要領においても「考え議論する道徳」「主体的・対話的で深い学び」という大きな方向性は変わらないように感じます。

 ここで注目したいのは、次の2点です。

(1)内容項目の相互の関連性を考慮して指導を行うこと

(2)学年段階ごとの発展性を考慮して指導を行うこと

 これまでも上記のことを考慮して授業を構築していましたが、今後ますます重視されることが予想されます。例えば、「いじめ」をテーマにして、一つの教材で複数の内容項目を想定した授業を行うという授業スタイルも考えられるでしょう。

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