本教材では、「一郎」「すみ子」「たかし」の3名が主要な登場人物になります(信夫や、学級のみんなも登場します)。複数の人物が登場する教材ですが、誰に焦点を当てて授業を作ればよいでしょうか。
例えば、多面的・多角的な思考を促すために3名それぞれの思いを捉えさせる展開が考えられます。また、考え議論する授業づくりのために、「人物(思考)の対比」として、「すみ子」と「一郎」の思考を対比させる展開も有効かもしれません。
さて、ここで着目したいのは中心人物である「一郎」です。実は、一郎の中にも「たかし」や「みんな」と共通する思いがあります。たかしと同じように「男女仲良しはおかしい」という思いがあるから、たかしの方に安易に流されたといえるからです。
そこで、「前半の一郎」と「後半の一郎」を対比させることによって、周りを気にして友達のよさを見ていない一郎の思考を深く考えさせることも、本教材の授業づくりにおいて効果的な手立てになります。
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