社会科の元教科調査官の澤井陽介は、著書の中で以下の通り述べています。
(以下、引用参考文献より一部抜粋)
「今日は何を教えてくれるのかな」という受け身の姿を「今日は〜について話し合いたい」という姿にしていくためには、『学習の見通し』を持たせることが第一歩となる。それは、教師が用意した「めあて」を単に示すというものではない。子供達の素朴な気付きや疑問から学習問題を設定する。写真やグラフ、実物などの資料提示から断片(事実)に気づかせ、素朴な疑問を持たせる。それを教師が拾い集め学習問題を設定する。そうすると予想も自然と始まる。
(以上)
上記は社会科の授業づくりを主に述べている書籍ですが、道徳科の授業づくりにも同様なことを言うことができるでしょう。学びの主体は子供たちなのだから、学びのための問いをもつのも子供たちであるべきなのです。
(引用参考文献)
澤井陽介『授業の見方「主体的・対話的で深い学び」の授業改善』(2017,東洋館出版社)