2025/03/08

手品師の夢?


 小学校6年生教材「手品師」(A「正直、誠実」)の授業の中で、ある子が以下のような発言をしました。

手品師の夢は、自分のためのものであり、私利私欲である。

 この発言を聞き、他の子供たちも「え!そうなの?」と心が揺さぶられていました。「誠実」という言葉を調べてみると、「私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。」とありました。

 貧しい暮らしをしている手品師は、大きな劇場で華やかに手品をやりたいという夢をもっています。そのために腕を磨いていました。

 この手品師の夢は、私利私欲なのか。貧しさから脱却をしたいと思う心は私利私欲なのか。それでは、「夢」とはいったい何なのか。この発言から、様々な問いが浮かんできます。

 例えば、「希望と勇気、努力と強い意志」の教材と連携させ、事前に「夢」や「希望」について考えさせておいて、その学習内容を踏まえて本教材の授業に望むと、子供たちの思考もより深まるのではないでしょうか。